日米教育委員会 日米政府出資による教育交流プログラム
日米教育委員会 Japan-U.S.Educational Commission



大学・大学院留学の手引き

 

アメリカ高等教育の基礎知識

T アメリカの大学における留学生の動向 - A 日本人留学生の動向

1. 日本人留学生の構成比(2008-09年)

・日本人留学生総数 29,264人(前年比13.9%減、全米の留学生総数の4.4%、国別では第5位)

・Academic level 大学学部:57.3%、大学院:21.5%、その他(短期プログラム等):13.6%、OPT (Optional Practical Training) 7.6%  

出典:Open Doors 2009, IIE (Institute of International Education)

日本人留学生は、ほかのアジアからの留学生と同様、1980年代半ばから急増し、5年間でおよそ3倍になり、その後十数年間、日本人留学生の数に大きな変動はありませんでした。ところが2003-04年度から、日本人留学生数は減少傾向にあります。日本人留学生は1994年度から1997年度まで国別では第1位を占めていましたが、中国やインドからの留学生数が急激に増えた結果、2002年〜2007年度国別順位第4位、2008年〜09年度には国別順位第5位へと下降しました。

アメリカの英語研修プログラム(Intensive English Program)における日本人留学生数は、2005年までの過去20年間、国別で第一位を占めていましたが、2005年以降、韓国が1位となり、日本は第2位(2007-08年 全体の約14%)となっています。  

日本人留学生の特徴としては、1)大学学部に留学する学生が大学院に留学する学生よりも圧倒的に多いことと、2)女性が男性よりも多いことがあげられます。  アメリカで学ぶ留学生全体では、大学院課程で学ぶ留学生数が学部課程を上回っていますが、日本人では、学部課程への留学生数が大学院を大きく上回っています。特に2年制大学に占める日本人の割合は全留学生の約12%(第2位)にもおよんでいます。(出典:Open Doors 2008、IIE)  

留学情報サービスの利用者は、2008-09年度には、女性が54%、男性が46%の割合で、女性の数が男性を上回っています。その数は、1987年以降、常に女性の利用者が男性の数を上回り、2001年度には、女性の割合が63%を占めました。しかし、その年をピークに、最近では男女の利用者数の差異が狭まってきています。  

また留学情報サービスの利用者の統計では、2003年以降、大学院への留学希望者数が学部留学希望者数を上回り、2008-09年度では、大学院留学希望者が全利用者の61%を占めています。

2.日本人留学生の人気志望専攻分野

・大学学部課程
1. ビジネス( 20.9 %)、 2. 社会科学( 14.3 %)、 3. 芸術( 14.1 %)、 4. 人文科学( 4.6 %)、理学・生命科学( 3.7 %)

・大学院課程
1. 社会科学( 23.6 %)、 2. ビジネス( 19.0 %)、 3. 芸術( 9.7 %)、 4. 教育( 9.1 %)、 5. 人文科学( 8.1 %)

出典: Profiles 1997-98, Institute of International Education

アメリカの大学大学院で学ぶ学生の国別の志望専攻分野に関する IIE による最近の統計は発表されていませんが、1997年度のIIEの統計によると日本人に人気の高い志望専攻分野は上記の通りです。一般的に、他国からの留学生と比較して、日本人留学生は多様な専攻分野を選ぶ傾向が見られます。留学情報サービス利用者の統計(2008-09年度)によると、社会科学、ビジネス、芸術、工学、教育、健康科学などが人気の高い分野となっています。

3.日本人に人気の高い地域

IIE(Institute of International Education)の調査によると、日本人に人気の高い州は以下のようになっています。日本人留学生の半数が、次の5州に集中しています。

1.カリフォルニア州
2.ニューヨーク州
3.ワシントン州
4.ハワイ州
5.マサチューセッツ州

出典:Country Locator Report -2008-09, IIE (Institute of International Education)
(注:上記統計は日本人サンプル総数=24,643人に基づくものです) (注:データ転載禁止

4.日本人の志望理由・動機

2008-09年に留学情報サービス利用者(1,134名)を対象に実施した「アメリカ留学志望理由に関する調査」によると、日本人がアメリカ留学を志す理由として以下のような結果が現れました(注:データ転載禁止

1 国際性を身に付け、視野を広めたい。
2 英語力を向上させたい。
3 アメリカの大学で学ぶ経験をしたい。
4 留学経験を将来の仕事に役立たせたい。
5 様々な人々との交流を通じてネットワークを築きたい。
6 学位を取得したい。
7 日本より学ぶ機会が多く、教育内容が多様で魅力があるから。
8 将来、外資系企業、又は外国で働きたい。
9 ある特定の専門分野の教育の質・内容が日本より優れているから。
10 外国、特にアメリカで暮らすことに憧れていた。  

過去5年間の調査では、「英語力を向上させたい」、「国際性を身に付け、視野を広めたい」、「アメリカの大学で学ぶ経験がしたい」、「さまざまな人々との交流を通じて、ネットワークを築きたい」、「留学経験を将来の仕事に役立たせたい」が上位5位を占めています。  

近年、大学院留学志望者数が増えているものの、実際にアメリカの大学院に留学している人数は、それほど増えていません。その理由として、留学への熱意はあっても、英語力・学力・経済力の面で大学院入学資格を満たせない、厳しい家庭経済状況、留学後の就職への不安など、留学志望者をとりまく現実と希望がおりあわずに、実際に留学するには至らないという現状があると推測されます。

■参考文献
Open Doors 2009 IIE (Institute of International Education)
Country Locator Report 2009 IIE (Institute of International Education)
Motivation Survey 2009 フルブライト・ジャパン(日米教育委員会)



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