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特別交流事業 ― ESD2018プログラムの募集要項 ―

1.プログラムの主旨

ESD日米教員交流プログラムは、日米両国政府(文部科学省と米国国務省)の共同提案により、両国で資金を分担し、平成21(2009)年度より日米の教員を対象とした事業として発足しました。本プログラムでは、ESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)を共通のテーマとし、日米間で教員の相互交流、意見交換、共同研究を行うことにより、日米の教育交流とESDの推進を図ることを目的としています。参加者自身が取り組み、共同で大きなアウトプットを求められる参加型プログラムです。
持続可能な開発のための教育 (日本ユネスコ国内委員会)

ESDは、持続可能な社会づくりの担い手を育む教育です。ESDでは、持続可能な未来の構築に向けて人々の価値観や行動の変革を促すため、食、環境やエネルギーに関する教育、国際理解教育など、既に取り組まれている個別分野の教育を総合的に取り扱うことが求められます。国連では、環境やエネルギー、紛争、貧困など様々な問題が顕在化する中、持続可能な社会の構築に果たす教育の重要性に鑑み、2005年からの10年間を「国連ESDの10年」と定め、ユネスコ(国連教育科学文化機関)を中心として、世界的にESDに取り組んできました。2014年11月に名古屋市で開催されたESDに関するユネスコ世界会議では「国連ESDの10年」の後継プログラムである 「グローバル・アクション・プログラム」が公式に発表され、今後に向けて新たな決意が表明されました。

さらには、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が2015年にニューヨークにある国連本部で開催された「国連持続可能な開発サミット」において採択され、人間、地球及び繁栄のための行動計画「17の目標と169のターゲットからなる“持続可能な開発目標(SDGs)”」が掲げられました。

ESDは、SDGs のゴール4「質の高い教育をみんなに」の下、ターゲットの一つに位置づけられており、持続可能な社会作りの担い手の育成を通じて、すべてのSDGs の達成に資するものです。
持続可能な開発目標(SDGs)とは (国際連合広報センター)

2.プログラムの概要

本プログラムは、日米両国の小、中、高等学校でESDに取り組んでいる、または取り組みに関心をもち、日米間での交流を推進する意欲のある現職教員を対象に、両国の教育交流とESDの推進を目的に実施するものです。本年は「環境教育」を主題とします。17の目標からなるSDGsのうち、「住み続けられるまちづくりを」やその他「環境教育」を中心として進められるESDの取り組みをテーマに日米の交流を進めます。2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、国際協力、国際教育、そして国際交流の意義を伝え進める役割も担っています。

今回募集する10名の日本側参加教員は2018年4月から5月にかけて約2週間訪米し、米国側教員は6月から7月初めにかけて約2週間来日します。参加教員は相手国滞在中に、相互の国の教育、文化、ESDやSDGsについての講義を受けた後、学校訪問やホームステイを体験します。その後ESDに関する合同会議(ワークショップ、グループディスカッション)に参加しますが、このアメリカと日本の全2回開催される合同会議に日米双方の教員各10名全員とこれまでの参加者の一部が参加することが、このプログラムの大きな特徴となっています。つまり4月下旬から7月初めの約2か月半にわたる参加が求められると共に、これまでの参加者とのつながりもある持続的なプログラムです。

2回の合同会議において、両国の参加教員は、両国の教育交流を目的とした共同プロジェクトを立ち上げ、プログラム終了後はその実現に努めることが求められます。主題は「環境教育」とし、題材をSDGsの「住み続けられるまちづくりを」やその他「環境教育」の下で進められるものとします。

互いの国を訪問することにより、相手国の教育、社会、文化及びESDに関する取り組みについて理解を深め、その訪問体験を生かして各々の教員が所属する学校において両国の教員交流とESDを推進することを意義としています。プログラム参加者には報告書の提出が義務付けられます。

3.プログラム派遣・招聘スケジュール案

(1)日本人教員・米国訪問・第一回合同会議スケジュール
2018年4月21日(土)成田夜集合
4月22日(日)出発前オリエンテーション、米国DCへ出発
4月22日(日)同日、米国到着
4月23日(月)オリエンテーション / 市内観光
4月24日(火)学校訪問
4月25日(水)学校訪問 / 地方都市移動
4月26日(木)学校訪問
4月27日(金)学校訪問/ホームステイ
4月28日(土)ホームステイ
4月29日(日)空港集合 / 合同会議都市へ移動
4月30日(月)第一回合同会議
5月1日(火)第一回合同会議
5月2日(水)第一回合同会議
5月3日(木)日本へ向け出発
5月4日(金)日本到着
(2)米国人教員・日本訪問・第二回合同会議スケジュール
2018年6月19日(火)米国出発
6月20日(水)成田到着
6月21日(木)オリエンテーション / 都内観光
6月22日(金)学校訪問
6月23日(土)地方都市移動 / ホームステイ
6月24日(日)ホームステイ
6月25日(月)学校訪問
6月26日(火)学校訪問
6月27日(水)学校訪問 / 東京へ移動
6月28日(木)第二回合同会議
6月29日(金)第二回合同会議
6月30日(土)第二回合同会議
7月1日(日)米国へ向け出発
7月1日(日)同日、米国到着
(3)合同会議(東京都内会場の予定)
2018年6月28日(木) ~ 6月30日(土) 日本訪問中の米国教員との合同会議(共同プロジェクト企画のためのディスカッション、共同プロジェクト発表など)

4.応募要件

(1)日本国籍を有し、一年以上の教員経験がある者。
(2)学校教育法に定める小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、及び都道府県・各市町村教育委員会に勤務する教員

  • 主幹教諭
  • 指導教諭
  • 教諭
  • 指導主事
  • 社会教育主事

(3)学校長もしくは教育長からの推薦状が得られる者。
(4)本プログラム、及び日本フルブライト・メモリアル基金の主催したプログラムに参加したことがない者。
(5)プログラム参加準備期間から参加中ならびに参加後も積極的にSDGsならびにESDに関連した日米相互交流を深める活動に取り組む姿勢を持つ者。
(6)心身ともに健康で団体の一因としてプログラム全期間(2018年4月21日から2018年7月1日)に参加可能な者。

註:プログラム期間中は日英通訳がつくので、英語でのディスカッション能力は必須ではありませんが、参加者はその後の交流のために日常英会話程度はできることと、言語能力いかんにかかわらず積極的に米国側参加者と関わることが求められます。

5.応募方法

ステップ1: 応募教員本人がエントリーシートを記入(オンライン登録)
ステップ2: 推薦者本人がオンライン上で推薦状を記入(オンライン登録)
ステップ3: 所定の参加承認証をダウンロードし、必要事項を記入捺印の上、当委員会事務局まで郵送。

6.締め切り

2018年1月9日(火)正午 受付終了

7.結果通知

2018年3月第1週にオンライン登録いただいた電子メールへの「返信」で、結果を通知します。

8.参加費

本プログラムに参加するにあたっての下記費用は主催者側が負担します。 米国への渡航費、宿泊費、海外旅行保険、自宅最寄り駅(JR・私鉄・空港)より成田空港までの往復交通費、食費(一部を除く)及びプログラムに関わる雑費、日本での合同会議参加に関わる旅費・宿泊費・食費。

お問い合わせ先

日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)
総務部「ESD日米教員交流プログラム応募係」
〒100-0014 東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル207
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